6月30日は胎内くぐり
毎年6月30日は、髙城神社では「胎内(たいない)くぐり」の斎行日です。
1月に始まる新たな一年間のちょうど折り返しとなる6月30日には、
全国の神社仏閣にて、半年分の穢れを祓う意味合いの行事が行われています。
神社界では主に「夏越しの大祓」等の名称が使われますが、名称は様々あれど、
半年分の罪穢れを祓い、残りの半年を健やかに過ごすことが共通の目的になるかと思います。
髙城神社で胎内くぐりと申しておりますのは、新年を迎えて半年間過ごす間に、
知らず知らずのうちに溜まったツミ・ケガレを、母親の胎内にいる頃のような穢れのない、
そして清らかな心身に戻ることで、残りの半年も健やかに過ごせるようにとご祈念する行事であることが由来です。
胎内くぐりの際には、先般よりお伝えしておりますように「人形(ひとがた)」が重要となります。
人形につきましても全国各社様々な名称や形状ですが、当社では原則6月1日より、
どなたさまでもご自由にお持ち帰りいただけるよう、境内に常設をしております。
人形は人間の身代わりとなるものですので、当社の場合ですとお名前と、数え年での年齢をご記入いただき、
人形自体に息を吹きかけて、ご自身の体の悪いところを人形で撫でて移すようにして、
最後は人形を納める専用の場所にお入れいただいております。
また当社の胎内くぐりの大きな特徴の一つとして、直径4メートルほどの大きな「茅(ち)の輪」がございます。
茅の輪は、胎内くぐり当日に、当社の参道の一部となります国道17号沿いの一の鳥居に設置するものですが、
作成した当時に於いては県内では一番の大きさを誇る大きさだったとのことで、大変見ごたえのある大きさです。
茅の輪を作っている素材が「茅(ちがや・又はかや)」であり、茅は古来より魔除けの力のある植物とされており、
大量の茅を組み合わせてつなぎ合わせることで、大変大きな茅の輪を作成することができております。
夏越しの祓いではこの茅の輪をくぐることが一般的であり、こちらもやはり全国で様々な茅の輪を見ることができます。
当社では胎内くぐりの名称の通り、この茅の輪と参道を母親の胎内と見立てて、そこを通ることに意味を見出しております。
茅の輪は胎内くぐり当日の6月30日のみ設置するものですので、ぜひとも多くの方にお参りいただきたく思います。
なお、この大きな茅の輪に使用しているものと同じ茅を使って作成する、この時期にしかお出ししていない
「茅の輪守」の準備も既に整っておりますので、詳細につきましては社務所までお声がけください。
6月30日当日は午前10時より、先述した大きな茅の輪の前で神事を斎行し、
終わり次第その場にいらっしゃる方皆様ご一緒に茅の輪をくぐる、という行事を行います。
多くの皆様のご来社、心よりお待ちしております。
当日に向けて追加の情報もいくつかございますので、用意が整い次第随時HPより発信してまいります。
引き続きご確認のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

ご不明点は下記までお問い合わせください。
髙城神社社務所 048-522-1985(対応時間は9時頃~16時頃 ※仏滅日は閉館)